調理の仕事とは
ものを食べるに当たって、いくつか重要な要素というものがあるでしょう。
そもそも、人は何故ものを食べるのか、ということを考えてみるのが重要です。
人がモノを食べる、直接的な理由は生きていくために必要であるためです。
私達人間が日常生活を送るに当たって消費するエネルギーというのは、その大部分が食事から得られているものです。
食事がなければ運動するエネルギーも思考するエネルギーも得ることが出来ず、飢えてしまうことになるでしょう。
それを回避するための食事というのが第一の理由ではありますが、ただ、実際にこの「生きていくため」ということだけを意識して食事をしている人は現代日本においては少数でしょう。
では何故モノを食べるのか?
その答えは、やはり「美味しいものを食べたい」という欲望から来ているのではないでしょうか。
同じ栄養がある食品が2つあり、片方は美味しく片方は美味しくないのであれば、後者を選ぶ人はいらっしゃらないことでしょう。
それどころか、多少栄養に劣るとしても美味しいモノのほうを選ぶ人が多いでしょうし、体に悪いものだとしても美味しいものならば食べてしまう人は大勢いらっしゃるかと思います。
「調理」の仕事というのは、その「美味しい」という要素を提供する、非常に重要な食の仕事だといえるでしょう。
調理の仕事の種類
では、実際に調理に関わることができる仕事の種類について紹介していきたいと思います。
それぞれの仕事のさわりを紹介していきましょう。
一番基本となる、「調理師」という仕事は、カテゴリーに関わらず、調理を行う人達を全般的に指しているものです。
調理師には資格もあるため、それを持っているかどうかで調理師として名乗ることが出来るかどうかに違いが出ます。
つまり、免許を持っていて調理に関わる仕事をしている人は、基本的に調理師ということになります。
最近になってよく耳にするのが、「パティシエ」という仕事です。
ここ十年程でテレビや雑誌でも取り上げられるようになった言葉で、みなさんにも馴染みが深いのではないでしょうか。
パティシエというのは分かりやすく言えば「洋菓子職人」のことで、昔でいうところの「ケーキ屋さん」だと考えて頂ければ良いでしょう。
普段の食事ではないケーキやスイーツというのは、まさに食事を「楽しむもの」として作る代表的ものです。
だからこそ、普段の食事とは違った作る魅力というものを感じることができるのではないでしょうか。
他のカテゴリーの調理の仕事が男性が中心であるのにたいして、比較的女性が多いのが特徴の仕事でもあります。
そして、こちらもお馴染みの「板前」です。
板前はご存知の方も多いかと思いますが、和食を担当する料理人を意味している職業です。
通常の調理師とは違った教育制度を持っているなど、この仕事に就くのはなかなか簡単なことではありません。
特に日本において和食というのはただ食べて美味しければ良いというものではなく、一種の伝統にもとづいている存在であることも重要です。
これを理解し、伝統を重んじた調理を行う事ができなければ一人前とは認められない、厳しい世界ということになるでしょう。
もちろん、これらの調理の仕事というのは、数多くある調理の仕事の一部にしか過ぎません。
それでも、その一端を知っていただくことで、調理の仕事に興味を持っていただきたいです。