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うなぎ職人

うなぎ職人の仕事内容

うなぎ職人の仕事は、うなぎをさばいてから串を打ち、炭火やガスなどを使って焼き上げるという一連の作業をするものです。
日本人にとってうなぎというのはとても大事な料理で、全国どこに行ってもうなぎ料理を出すお店があります。
うなぎ職人はこうした飲食店で働くこともありますし、うなぎ屋さんにうなぎを卸す卸売店で働くこともあります。
卸店で働く場合はうなぎの下処理だけをするケースも多く、さばいて梱包し、取引先の飲食店に販売するという仕事をします。

うなぎ職人として一人前になるのには、何年もの修業が必要とされるほど難しいものです。
うなぎを正確かつ丁寧に下処理するために、うなぎをまな板に固定して一気に割いていくのですが、熟練した職人だとアッという間に作業が終了し、その手際の良さに驚かされるほどです。
土用の丑の日の近くになると、非常に多くのうなぎが消費されるため、うなぎ職人は正確な技術だけでなく、そのスピードも求められることになります。

うなぎを出す飲食店では、焼き上げをスムーズに進められるよう、身と皮の間の微妙な場所に串を打っていくことになります。
その上で、それぞれのうなぎの身の大きさや厚み、身質に合わせて焼き具合を微妙に変えながら焼き、タレを付けます。
うなぎ職人の繊細な感覚と勘を駆使して焼き上げる必要があります。

うなぎ職人として働く魅力

うなぎ職人として一人前になるためには、努力と経験が必要です。
簡単ではありませんが、頑張ってよりきれいな仕上がり、より速い作業ができるようになると、自分のスキルが上がっているという実感を持つことができます。
こうした成長を体感できるのは、大きな達成感を与えるものとなるでしょう。

また、なによりも提供したうなぎをお客様が味わって、おいしいと言ってくれるのを聞けるのは、強いやりがいを感じられる時です。
特にうなぎは高級料理となりつつあり、たいていのお客様は特別な時に来店してうなぎを食べていきます。
そうした時間を演出できるというのも、うなぎ職人としてはうれしいことと言えます。

うなぎ職人になるために必要な資格やスキルはある?

うなぎ職人になるために、特になんらかの資格が必要なわけではありません。
しかし、いきなり未経験の人がうなぎを裂いたり焼いたりできるわけではありません。
職人としての技術がなによりも大事な仕事だからです。

そのため、うなぎ職人になるためには、卸店やうなぎを提供する飲食店に勤めて修行を積む必要があります。
実際にうなぎを調理していく中で、次第に技術を培っていくことができるでしょう。
最初のうちは周りの職人とは比べ物にならないほど正確さやスピードで劣るかもしれませんが、頑張り続けることで一人前に職人へと成長できます。