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厨房の指揮官シェフ

シェフ

コックを束ねるリーダー的存在

シェフとは、各レストランのキッチンに立つコックの中でもトップに位置する存在のことです。
調理を行うことはもちろん、レシピやメニューの考案、部下や後輩の指導・教育など、様々な仕事をしないといけません。
どのようなお店からなんの食材を仕入れるのかを決めるのもシェフに一任している、というレストランも珍しくありません。

そんなシェフになるためには、コックとしての長い修行が必要と言われています。
その期間は約10年~とされているため、中にはシェフになるのを諦めて転職をしてしまうコックもいます。
また、修行を積んだからと言って必ずシェフになれるわけではないというのも事実です。
そのような辛い現実を踏まえ、それでも料理の世界で生きていきたいと強い意志を持って才能を開花させる人がシェフになっていくのが厨房の世界なんです。

シェフのなりかた

シェフを目指す方法として、一つは飛び入りで厨房に入れてもらい現場で修行する方法と、専門学校などで学び就職した先で修行をする方法があります。
有名なレストランや格式の高いレストランなどで働きたいという場合、最近は学校に通ってから就職活動を行い雇用してもらうというケースが増えました。
このような調理師専門学校に通うと、基礎的な調理技術が身に付くだけではなく「調理師免許」を取得するのにも有利になります。

この調理師免許はシェフになるのに必須の資格と言うわけではありませんが、あって困るものではもちろんありません。
飲食店で2年以上下積みを行えば取得できるケースもありますが、保護者などが就学の支援を行ってくれる場合は調理師資格の取れる学校を経由するのがおすすめです。

その後コックとして採用されたレストランで下積みをしてシェフを引き継いだり、コックとして修業した経験が評価され他のレストランでシェフとして採用されればシェフになることができます。
中には、独立し自分の店を持つことでシェフになるという人もいます。

シェフのやりがい

コックでいるうちは決められたメニューをレシピ通りに調理し提供するのが仕事ですが、シェフになると厨房を一任してもらえます。
その分責任は重いですが、自身の考えたレシピやメニューを現実にしてお客様に提供し評価を受けられるというのは、料理で生きていきたいという人の夢とも言えるのではないでしょうか。

また、料理の世界は常にトレンドを追っている業界でもあります。
伝統を重んじるレストランでも、流行を取り入れた新メニューを考案しないといけないという場面は珍しくありません。
流行りに敏感でそれを自身の料理に反映できるかどうかというのもシェフとして必要な才能の一つとされています。

まさに厨房のトップに立つコンダクターとしての才覚が求められるのがシェフという仕事になっています。