料理教室の先生の仕事内容
料理好きの人なら、一度は憧れる職業が料理教室の先生です。
料理教室の先生は、食材の選び方や調理の仕方はもちろんのこと、お客様をおもてなしする作法についても教えなければなりません。
料理教室の先生として働くためには、自分で料理教室を主宰することもできますし、クッキングスクールに就職するという方法も考えられます。
人と接する仕事ですので、コミュニケーション力が要求されますし、オリジナルなレシピを考案するアイディアも必要です。
調理の技術はもちろんのこと、料理を盛り付ける際のセンスや、栄養に関する幅広い知識も必要となりますので、日夜たゆまぬ勉強を続けていくことが大切です。
料理教室の先生になるために必要な資格やスキル
自宅のキッチンを使って、料理教室を開催するためには、実は必要な資格というのはありません。
栄養士などの専門資格を全く持っていなくても、料理教室の先生になることはできます。
飲食店を開業しようと思うと、開業の届け出を管轄の保健所に提出しなければなりません。
ところが、個人レベルの料理教室の場合には、保健所に届け出をする必要もありません。
つまり、思い立ったら保健所関係に関しては特別な手続きをすることなく料理教室を開けるわけです。
ただし、税務署には開業届を出す必要があります。
「教室」という限りは、料理を教えてレッスン代を取るわけですから、事業として税務署には届出をしておかなければなりません。
料理教室の先生になるために取得しておいた方がいい資格
料理教室の先生は料理を生業(なりわい)とするわけですから、できれば調理師免許は取得しておくことをおすすめします。
クラスで料理を教える際に、調理師免許があれば箔がつきますし、クッキングスクールに就職するときも有利になります。
調理師試験は4択式のマークシート方式の筆記試験のみで、実技試験や記述試験などはありません。
全科目の合計が60%以上の正答率であれば合格の目安だと言われていますので、これから料理教室の先生になろうと準備している人は、奮起して調理師試験のための勉強を始めるのもいいかもしれません。
ちなみに、調理師試験を受けるためには2年以上の調理の実務経験がなければなりません。
パートやアルバイトでも、週4日以上・1日6時間以上勤務していれば、実務経験として認められますので、あきらめないようにしましょう。
調理師免許とともに、栄養士や管理栄養士の資格も取っておくと便利です。
料理教室で作った料理は販売することはできませんが、出来上がったものを生徒一同が試食するなど、口に入るものを作る仕事なわけですから、それ相応の責任感を持って教室開催に臨むことが重要になります。