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氷彫刻師

氷彫刻師の仕事内容

氷彫刻師とは、氷を使って動物やキャラクター、人物、風景などの彫刻をする仕事です。
氷彫刻は幅広いバリエーションがあって、それぞれの氷彫刻師によって得意とするジャンルが異なります。
小さくで繊細な作品をメインとする人もいれば、数メートルにもなるようなダイナミックな作品を作る人もいます。

氷彫刻師の仕事としては、お客様の要望もしくは飾る場所の雰囲気などを考慮して、作品の設計をします。
まず、大きさに合わせて適切なサイズの氷を氷工場に依頼します。
人によって作業方法は異なり、氷にある程度下書きのような線を入れてから、電動工具などを使って大まかに削っていく人もいれば、下書きもなしにいきなり削っていく人もいます。
大まかな形を整えたら、細かな作業をするのに適している電動工具やノミのような道具を使って仕上げていき、完成したら展示するまで冷蔵室などに保管しておきます。

氷彫刻師が働く場としては、ホテルが最もポピュラーです。
レストランや結婚式場などに作品を飾り、その場に豪華な演出をするわけです。
他にも、単発で依頼を受けて、さまざまなイベントやパーティーに作品を届けるという形で働く氷彫刻師もいます。

彫刻は石や粘土、木材などたくさんの材料を使いますが、氷彫刻は短時間で溶けてなくなってしまうという特徴があります。
そのため、その場にいる人たちを楽しませるためにインパクトのある作品を作る必要があります。
また、こうした特徴はニーズが絶えないというメリットも生みます。
というのも、作品は溶けてなくなってしまうので、定期的に氷彫刻師への依頼が来て仕事が続くからです。

氷彫刻師として働く魅力

イベントやパーティーに氷彫刻を置くことで、その場の雰囲気は一気に華やぐものです。
来場したお客様が足を止めて作品を見てくれて賞賛してくれる姿を見られるのは、氷彫刻師として心に残るものです。
また、純粋に自分が思い描いていた通りのデザインに仕上げられた時には、達成感を覚えるはずです。

さらに、氷彫刻師は作品の出来を競い合うコンテストや大会に作品を出すことが多いです。
こうした大会で賞を獲ることができれば、自分の腕とセンスを評価されるということで大変誇らしく思えるでしょう。

氷彫刻師になるために必要な資格やスキルはある?

氷彫刻師になるための必須資格はありませんし、関連する民間資格もありません。
氷彫刻師になるためには、パーティーなどに氷彫刻を展示することが多いホテルに勤めるのが一番です。
働きながら手を使って技術を学んでいき、一人前のプロになれるよう努力していくことができます。
ある程度自分でさまざまな作品を作れるようになったら、コンテストに出場するなどして活躍の場を広げられるチャンスを活用してみるのも良いでしょう。