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水産物の養殖家

養殖

水産物の養殖家の仕事内容

オフィスワークのように一般的な職業ではありませんが、水産物に関わる仕事をしてみたいという人におすすめなのが水産物の養殖家です。
水産物の養殖家というのは魚介類を養殖して出荷するのを生業とする人たちのことです。

魚介類の養殖は大きく分けて海面養殖と陸上養殖の2種類があります。
例えばタイなどは海に設置したいけすで育てる海面養殖ですが、大きな水槽で魚介類を育てる陸上養殖ではヒラメやアワビなどが扱われています。

水産物を養殖するには大規模な施設が必要なので、個人で養殖を行っている人はほとんどいません。
将来養殖家になることを考えているのであれば、養殖業を営んでいる企業に就職するのがいちばんの早道です。

水産物の養殖家として働く魅力

近年、私たちがスーパーマーケットなどで購入している魚の中には養殖のものが多く含まれています。
中でも特にブリやタイ、サケなどは過半数が養殖ものですから、知らないうちに養殖の魚を口にしている人も多いのではないでしょうか。

水産物の養殖の割合は、今後ますます増えていくことが予想されており、2030年の時点での世界の漁業・養殖業生産量は現在よりも増加し、しかもその内訳は62%が養殖水産物になると世界銀行が発表しています。
つまり、拡大の一途をたどっているのが水産物の養殖というわけです。
ですから水産物の取り扱いに興味があり、将来性のある仕事に就きたいと考えている人には水産物の養殖家はおすすめです。

水産物の養殖家になるための必要な資格やスキル

水産物の養殖家になるために必要不可欠な資格というのはありません。
しかし本格的にプロとして養殖の仕事をやっていきたいと言うのであれば、大学・短大または専門学校で水産学や生物学を学んでおくことが大切です。

合わせて魚類防疫士や海技従事者免許などの資格を取っておけば、仕事の上でかなり役に立ちます。
魚類防疫士技術認定試験を受けるためには漁業協同組合連合会および漁業協同組合の職員である、あるいは養殖業に関わる法人の職員であるなど、一定の資格をクリアしていなければなりません。

海技従事者免許というのは主に海面養殖に必要なスキルで、船舶に関する知識の有無を判断する認定試験です。
資格は1級〜6級海技師(航海・機関・内燃機関)などに細かく分かれており、受験の申し込みと問い合わせは国土交通省海事局海技課試験係で受け付けています。

これ以外に潜水士の資格も取っておくと便利です。
潜水士は国家資格で、厚生労働省が認定を行っています。
潜水士の資格試験を受けるための必要条件というのは特にありませんから、国籍や経験の有無に関係なく誰でも試験を受けることができます。