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家畜人工授精師

牛

家畜人工授精師の仕事内容

魚と野菜が中心だった日本人の食卓ですが、最近では欧米化が進んで牛肉や豚肉などの肉類を食べる機会が増えました。
食肉の需要に応えるためには自然交配では到底追いつかないため、人工授精という技術が用いられています。
牛の場合だけで見てみても、ほとんどは人工授精で生まれてきています。

人工授精を行うのは家畜人工授精師と呼ばれるスペシャリストですが、家畜の微妙な体調の変化などを見ながら妊娠を成功させるのは生易しい仕事ではありません。
特に数百頭の牛を飼っているような農家では管理に手が回らず、受胎率が低下する傾向にありますから、その辺りにも気を配りながら人工授精を行っていかなければなりません。

家畜人工授精師の魅力

家畜人工授精師というのは、ほとんどの場合一箇所の農家につきっきりで勤務しているわけではなく、申し込みを受け付けた農家を巡回するスタイルを取っています。
北海道などの広い土地では1日に100〜150km移動することも珍しくなく、もちろん運転も自分でしなければならないので、車で移動するのが好きでなけれ勤まらないのが家畜人工授精師の仕事です。

牛の妊娠期間というのは約280日間ですから、ヒトとほぼ同じです。
家畜人工授精師は人工授精が終わった後も妊娠鑑定を行いますので、一年中ほとんど毎日移動することになります。
決して楽な仕事ではありませんが、人工授精がうまくいって子牛が生まれてくるのに遭遇すると生命の重要さを噛みしめることができます。
動物が好きな人なら一度はやってみたいと考える職業の一つが、家畜人工授精師と言えるでしょう。

家畜人工授精師になるために必要な資格やスキル

家畜人工授精師として仕事をするためには、所定の講習を修了した後に修業試験に合格して都道府県知事の免許を受ける必要があります。
修業試験を受けるために受講しておかなければならないのは「家畜人工授精師養成講習会」または「家畜人工授精講習会・家畜体内受精卵移植講習会・家畜体外受精卵移植に関する講習会」のいずれかです。

家畜人工授精師養成講習会は各都道府県によって開催日時や受講手数料、申し込み方法が異なっていますので、該当する都道府県でスケジュールを確認する必要があります。
例えば神奈川県の場合、20日間連続(土日を除く)で講習会が行われ、学科66時間・実習74時間を受けなければなりません。

受講生は20名などと限られている都道府県が多いので、早めに申し込みを済ませておくことをおすすめします。
受講申込書はオンラインでダウンロードすることができます。
なお、家畜体内受精卵移植に関する講習会に関しては家畜人工授精師(家畜人工授精の業務)免許を有していることが条件となります。