採用後にお互いが後悔しないためのポイントとは?
飲食店にとって、人材は何よりも大切な武器となります。
しかし肉体的にも精神的にもハードな仕事であるため、募集をかけても思うような人材が集まらない、ようやく採用にこぎつけてもすぐに辞めてしまうといった悩みを抱えている人事担当者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、採用する側も働く側も後悔しない、中途採用のコツについて考えてみましょう。
中途採用を成功させるためには、2つのポイントを外さないことが大切です。
1つ目のポイントは、応募側が何を求めているのかを把握すること。
2つ目のポイントは、採用後のミスマッチを防ぐことです。
応募側が何を求めているのかを把握する
応募する人たちが職場に求める条件は、年代によって異なります。
20代の若い世代は、まだ経験もスキルも少ないですから、働きながらスキルアップしたいと望んでいます。
ですから20代のスタッフを募集する際には、職場でどのような技術が学べるのか、どのような実績が積めるのかを伝えることが大切です。
将来の展望が開ける職場であることをアピールしましょう。
30になると、それなりの技術も身についていますから、転職によって年収アップを希望する人が増えてきます。
30代の求人には、各種手当てや賞与など給与面で優遇できることをアピールしましょう。
また、独立を目指す人も多いですから、店舗の運営など独立に必要なスキルが身に付く職場であることも、大きなアピールポイントとなります。
40代も年収を重視する傾向が非常に強く、30代同様に給与面の優位性をアピールすることが大切です。
同時に40代になると、長く働ける職場を求める安定志向の人が増える傾向があります。
経営が良好で将来性の高い店舗であることを伝えることも、ポイントとなります。
採用後のミスマッチを防ぐ
費用をかけて採用しても、思っていたイメージと違ったという理由ですぐに辞めていくケースがあります。
このよう損失を防ぐために、次の点に注意しましょう。
まず、事前に仕事内容を具体的に伝えることが大切です。
仕事内容だけでなく給与や手当て、残業といった基本情報は事前に伝えて、十分に理解してもらうよう配慮しましょう。
多くの人に募集してほしいからといって、待遇面での条件を誇張したり、事実とは異なる給与などを表示するのは禁物です。
残業時間についても、月の残業は平均は○○時間など、具体的な数値を示して、誤解されないよう注意しましょう。
また、募集情報にはスタッフの写真を掲載し、どのような雰囲気の職場なのかをわかりやすくアピールしておくのもポイントです。
採用前に職場の雰囲気をきちんと伝えることが、ミスマッチの防止につながります。
さらに、採用後もきちんとフォローしてください。
採用したからといって、安心は禁物です。
いくら経験のある人材でも、新しい職場になじむのは大変です。
現場でのフォローや、歓迎会を開くなど、職場に溶け込めるようサポートしてあげましょう。