調理師として働く
調理に携わる仕事の1つ目として紹介するのは、調理師の仕事です。
その文字通り調理を行う人を指しているのですが、実際の定義はもう少し複雑なので、まず簡単に紹介していきましょう。
調理師という仕事は、「調理師免許を利用し、調理師を名乗って調理の業務を行う人」のことを指しています。
これだけだとわかりにくいかも知れませんが、要するに「調理師免許を持っていること」「調理師を名乗っていること」「調理の業務を行なっていること」の3つが揃って始めて、本当の意味での「調理師」ということになるわけです。
そのため、まずは調理師免許を持っていなければ、調理師をなることはできません。
調理師免許を取得するためには2つの方法があります。
1つは、国に指定されている調理師学校で1年以上知識と技術を学ぶことです。
この場合には、調理師学校を卒業すると同時に調理師免許を取得することが出来ます。
もう1つの方法は、2年以上飲食店で調理業務を行った上で、調理師試験に合格するという方法です。
学校に通う必要なく取得することが出来るため、途中から資格を取得することを目指している人はこちらの方法の方が手軽に取ることが出来るでしょう。
資格取得については以下のサイトにて詳しく掲載していますので、参考にしてみてください。
調理師学校というのは、具体的にどのような学校なのでしょうか?
調理師学校は、厚生労働省によって指定されていることと、学校教育法にもとづいて設立されていることが条件となっています。
かなり厳しい基準が存在しており、それを満たしている学校でなければ調理師学校として活動をすることは出来ません。
現在資格を取得することが出来る調理師学校はすべてその基準をクリアしているため、比較的安心して入学することが出来るのは良い所です。
入学のためには義務教育の修了が必要ですが、それ以外には特に条件はありません。
高校の調理科などである場合も多く、こういった過程で取得する人も多いでしょう。
調理師学校学ぶのは、調理を上手くできるようにする、ということだけではありません。
より幅ひろく調理に関する知識を学ぶことになります。
食文化概論1単位、衛生法規1単位、公衆衛生3単位、栄養学3単位、食品学3単位、食品衛生学4単位、調理理論5単位、調理実習10単位、選択必修3単位の合計32単位の取得が必要となります。
調理師の適性
では、実際に調理師を仕事としたいと考えるのであれば、どのような適性が必要になるのでしょうか?
まず第一に、調理というものが好きでなければこの仕事を続けていくことは難しいでしょう。
それこそ日々の仕事はほぼすべて調理に専有されることになりますから、それが嫌なのであれば続けいくことは出来ません。
さらに、常に変化する食文化の情報を仕入れ、適応していくことも1つの条件となります。
時代によって、好まれる食事や好まれない食事というのは変化していきます。
その変化を敏感に察知し、お客さんの欲しがっている調理というものが何かを追求していくことができれば、一歩進んだ調理師になっていくことができるでしょう。
外食傾向が強まっている現代社会において、調理師のニーズというのは広がりを見せています。
食に関わる仕事の選択肢の1つとして、十分考える価値があるでしょう。