ケータリング料理人の仕事内容
料理人の中でも、需要が多いことで人気があるのがケータリング料理人です。
ケータリング(catering)というのは、お客様の指定する場所に行って食事を提供する仕事で、アメリカでは、1778年に将軍の出発を祝うためにケータリングが行われたという記録が残っています。
1820年代になるとケータリングが事業化され、一般にも定着していきました。
ケータリング料理人というのは、ただ単に料理を作るだけではなくて、人数や予算などに応じてメニューを組み立て、会場のコンディションによってはその場で調理をしたり、料理を温めたりして提供します。
ケータリング料理人は、呼ばれた場所によって食事の提供方法や調理方法を変化させなければならないので、臨機応変な判断力が要求されます。
お客様とコミュニケーションするシーンも数多いので、料理の腕だけではなくてさまざまなスキルが要求されるのがケータリング料理人です。
ケータリング料理人になるために必要な資格やスキル
ケータリング料理人として働くための国家資格などは特にありませんが、調理師免許は取得しておいた方がなにかと有利です。
調理師免許は国家資格で、専門学校に通って卒業試験に合格すれば、資格を得ることができます。
ケータリング料理の場合、1種類の料理に特化することなく、和洋中華はもとより、エスニックやスイーツなどといった指定を受けることも多いので、幅広いジャンルの料理が作れるような勉強しておくことも大切です。
東京都中野区にある「織田調理師専門学校」などは、和洋中華料理に加えて製パン、製菓、集団調理のそれぞれを詳しく学ぶことができるので、将来ケータリング料理人として仕事をしていきたいという人にはぴったりです。
調理技術経営学科は2年制過程で、各ジャンルの調理の基礎・応用はもちろんのこと、経営の基礎知識やビジネス感覚も身につけることのできるカリキュラムになっています。
調理技術経営学科を卒業すると、調理師免許だけではなくて食品衛生責任者・食品技術管理専門士(民間資格)・専門士(文部科学省認定称号)の資格も卒業と同時に取得できます。
また、専門調理師(国家資格)に関しては、在学中に技術考査に合格しておくと学科試験免除の特典を受けることができます。
1年生課程の調理師科でも、調理師免許を取得するために必要な技術と知識を効率よく学ぶことができますので、ニーズや経済的なゆとりを考えながらコースを選択すると良いでしょう。
東京都西新宿にある「東京調理製菓専門学校」も、卒業者にケータリング料理人が多いことで知られています。
この学校には海外研修プログラムが用意されている他、卒業生の就職率100%というメリットがあります。