薬膳コーディネーターの仕事内容
薬膳コーディネーターとは、体調不良や体質を改善して健康的な食生活をしていくために、薬膳という食事についてのアドバイスを提供する人のことです。
薬膳は伝統的な中国の医薬に関する考えに基づいていて、さまざまな食材や調理法を組み合わせることで、体の中から健康を取り戻し体調管理をするというものです。
使用する食材は実に多彩で、日常生活でよく使用するものから、日本ではあまり目にしない漢方や生薬などがあります。
それぞれの食材にも健康管理に役立つ効果があるのですが、薬膳コーディネーターはその組み合わせと、それぞれの好みや体調に合わせて組み合わせて料理を提案することでより大きな効果を狙います。
薬膳コーディネーターは、まずお客様がどんな悩みを抱えているのか、薬膳によってどんな効果を期待しているのかをヒアリングして確認します。
体調そのものが悪いというケースだけでなく、ストレスが溜まっているとか、あまりよく寝られないといった精神的なものまで含みます。
また、体調改善だけでなくダイエットや美容といった目的で薬膳を使うこともあり、薬膳コーディネーターはお客様の肌や体の状態を見つつ、より美しくなれるための薬膳を提案します。
薬膳コーディネーターとして働く魅力
薬膳コーディネーターとして働くことで、お客様の健康や美容に貢献できるのは大きな魅力です。
提案した薬膳によって、より健やかな毎日を送れるようになったと感謝されると、この仕事をして良かったというやりがいを感じられるでしょう。
また、自分や家族にも役立ちます。
薬膳コーディネーターとしての仕事を通して、健康的な食生活についての知識が身に付くからです。
自分自身が日常生活で実践することによって日々健康的に過ごせるようになり、自らがメリットを味わえるというのもうれしいところです。
薬膳コーディネーターになるために必要な資格やスキルはある?
薬膳コーディネーターは医療業務ではありませんので、特に資格が求められるわけではありません。
しかし、薬膳で使用する食材や漢方は非常に多くの種類があり、それぞれに役割が異なります。
そのため、しっかりと薬膳についての勉強をして専門知識を身に着ける必要があります。
また、お客様を対象として提案をしたり情報を公開したりしますので、接遇という面でもスキルを持っていると良いでしょう。
薬膳コーディネーターに関する公的資格はありませんが、民間の講座を受けてから取得できる民間資格にチャレンジすることもできます。
もちろんこの資格がなくても仕事はできるのですが、有資格者だという証明があるとお客様に信頼してもらいやすくなります。