トリュフハンターの仕事内容
トリュフハンターとは、土地の中に自生しているトリュフを採集する仕事です。
トリュフハンターはたいていの場合、訓練された犬もしくは豚を使ってトリュフを見つけます。
トリュフは地上に出るわけではなく、土の中に埋まっていますので、見た目で判断することはできません。
そのため、嗅覚に優れた犬を使うのです。
事前に犬にトリュフの匂いを覚えさせ、発見したところで飼い主に知らせるようにしておきます。
トリュフハンターは、こうした犬の訓練も普段の仕事としてしなければなりません。
実際にトリュフが自生していると思われる土地に行ってからは、さまざまな生育条件などを考慮して、トリュフがありそうなスポットをある程度想定します。
その上で、犬を放してトリュフを発見させます。
犬が匂いを感知して教えてくれるといっても、そのサインが微妙なこともありますので、犬とのコミュニケーションを上手に取ることが求められます。
犬が発見したら、丁寧に土を掘ってトリュフを採集します。
ただし、生えている場所が分かったからといって、そこにピンポイントにあるとは限りません。
そのため、トリュフを傷つけないように慎重に、ある程度の範囲を掘っていく必要があります。
トリュフが見えてきてからも、全体を傷つけることがないよう根気強く掘るよう求められます。
さらに、次のシーズンもトリュフが繁殖し続けられるように土に胞子が残るようにしなければなりません。
そのためには、トリュフに関する深い専門知識と長年の経験が求められるのです。
こうしたトリュフを採集したら、貴重な香りを失うことがないように保管をします。
飲食店や卸売り業者に販売することになりますが、適切に梱包をして配送もしくは持ち込みをします。
どこに売るか販路をあらかじめ確保しておきないといけませんので、トリュフハンターは普段から購入希望者とのコミュニケーションを取っておくということも重要な仕事となります。
トリュフハンターとして働く魅力
トリュフは非常に稀少性の高い食材です。
そのため、天然物を見つけることができれば高値で販売することができます。
いつも思うように見つけられるというわけではありませんが、高収入を得るチャンスを持てるのはこの仕事ならではの魅力でしょう。
また、トリュフハンターとして成功するには、犬との相性やしっかりとした訓練、どこにあるかを予想する勘や経験が必要です。
経験を積んでいくことで、ハンターとしての実績が伸びていくのを見られるのは満足感を与えるものとなるはずです。
トリュフハンターになるために必要な資格やスキルはある？
トリュフハンターになるには特に資格は必要ありません。
ハンターの多くはイタリアなどの主要産地で働いています。
まずはそうした土地に行って実際に活躍しているハンターに弟子入りして、採集の仕方を教わる必要があります。