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醤油職人

醤油職人の仕事内容

醤油職人は、醬油を製造するメーカーに勤めて工場において製造作業に携わる仕事をします。
醬油メーカーの多くは近代的な機械化を進めていますので、手作業で製造をする過程は少なくなっています。
しかし、味を左右する微妙な工程であるモロミの発酵や熟成に手間をかける必要があります。

醤油職人は発酵がどのくらい進んでいるかをデータや目視でチェックして、適切な温度や湿度になるように調整したり、モロミの攪拌をどのくらいするかを判断します。
このように、醤油職人には長い経験と微妙な勘、そして経験に裏打ちされた技術が求められるのです。
醬油メーカーによっては、伝統的な製法を維持していて、機械化をあまりせずに手作業で製造しているところもあります。
こうした工場では、より醤油職人の活躍が目立ちます。

醤油を作る場合、まず原料となる大豆や小麦を加工してから、麹菌を加えて温度と湿度をかけます。
こうすることで大豆と小麦に麹菌が増えていきます。
ここに塩を入れることでモロミとなり、数か月から年単位で発酵と熟成をさせることになります。
最後に、加熱をする火入れという作業を経て完成となります。
こうした作業を自分たちの手で行う場合、微妙な攪拌の仕方や温度・湿度の調整などが求められるので、醤油職人の技術が問われます。

醤油そのものの製造の他に、醤油職人はペットボトルや瓶への充填作業やレベル貼りなどの関連作業を行うこともあります。
また、味や色のチェック、塩分の確認などの分析作業、品質管理を任されることもあり、さまざまな知識が求められる仕事です。

醤油職人として働く魅力

日本人の味覚のベースであり、食卓にはなくてはならない醤油を作るというのは、食生活を支えているというやりがいを感じられる仕事です。
おいしく消費者に喜ばれる製品を作り、感謝のコメントをもらったり、手がける商品の売れ行きが伸びたりするのを見ると、大きな喜びを感じるものです。

醤油職人になるのに必要な資格やスキルはある?

醤油職人として働くのに、必須となる資格はありません。
ただ、大手の醬油メーカーは大企業ですので、高卒や大卒といった学歴を応募条件としていることが多いです。
また、高校や大学で食品に関する養成を受けたり、発酵関連の専門的な知識を学んだ人については就職が有利になることがあります。
さらに食品開発の面で実務経験や実績があるのであれば、新たな商品の開発や品質管理などの役割を果たすために、有利な条件で中途採用ができることもあります。

全体としては、仕事を始める前になんらかの専門スキルや資格の必要性は低いと言えます。
入社してから実地で醬油製造のイロハを覚えたり、機械操作や品質管理の手法を学んだりすることになります。