料理研究家は何をする仕事?

料理というのは、ものを美味しく作るという技術であるだけではなく、一種の学問であるとも言えます。
太古の昔から、人類はものを美味しく食べることに対して情熱を注いできました。
その情熱というのは現代において、昔ほど強いものではないですがやはり残っています。

その「美味しく食べる」ことを追求する仕事であるのが「料理研究家」だと言って良いでしょう。
この仕事は文字通り、既存の料理を研究し、新しい料理を提案することが仕事となります。
具体的にこの肩書を名乗るために必要な資格などが必要あるわけではなく、自分がそうなのれば料理研究家であるといっても過言ではありません。

ただ、誰でも名乗ることが出来るからこそ、本当に料理研究家として認められるためには実力が必要です。
それともう一つ、自分を売り込む営業力も必要であり、その結果メディアに露出している人が多いという状況になっているわけです。

歴史上の研究家

では、現代ではなく歴史上において、料理研究家としてカテゴライズして良いと考えられる人物はどれぐらいいるのでしょうか?
これらの人は歴史の教科書に乗るような人物ではないものの、私達の食生活を変えてきたという意味では非常に大きな意味を持っているでしょう。
ではまず、国内から見てみましょう。

日本国内において最も食生活に影響を与えた料理研究家は、18世紀に活躍した曽谷学川という人物でしょう。
この人はそれまではそれほど多くはなかった豆腐の調理方法を研究し、豆腐百珍という書物を執筆しました。
その後、多くの食材について百珍が作られるようになったのもこの人物による影響が大きいと言えます。

また、技術における研究を行なったのが、石井治兵衛という人物です。
19世紀に四条流庖丁道によって幕府の料理師範につき、日本料理法大全という本を執筆しました。
この書物には日本書紀時代からの料理について記されており、多くの人に幅ひろい料理を伝えるという役目を成したと言えます。

世界の人物としては、フランソワ・ピエール・ラ・ヴァレンヌという人物がいます。
この人物は17世紀フランスでフランスの料理人という本を出版、宮廷料理を一般家庭でも作れるように料理法を公開しました。
その後、それまでは秘伝としていた料理のレシピを公開する料理人が増え、一般家庭の料理が充実したという歴史があります。

もちろん、ここに出したような偉大な料理研究家に比肩するような人物になるのはなかなかできることではありません。
それでも、世界に新しい料理を生み出すことが出来るというのが、この仕事の魅力だといえるでしょう。